現在、放送大学の教養学部に所属しています。私が通信大学に入学するのは、これが2度目です。一度目は、20代の頃に慶応大学の通信課程に高校卒業資格でふつうに入学しました。後から知ったことですが、ここは入りやすいけれども卒業するのがとんでもなく難しいことで当時から有名だったそうで、それはいまも変わりません。そのうえ当時は、単位テストこそ県庁所在地で受けることができましたが、スクーリングは神奈川県にある日吉キャンパスで行われていて、私もひと夏参加しました。憧れのキャンパスで昼に授業を受け、夜は宿泊先のホテルで勉強するのはそれなりに楽しいものでした。けれども社会人にとって単位を貰うために必要な期間の休暇を取るのがまず大変でしたが、それ以上に長い休暇後にその夏を乗り切るのに苦労しました。それ以降はまとまった休暇がうまく取れない年が何年か続いて、卒業が不可能になりました。その経験があったので、今回の入学には慎重にならざる負えませんでした。
放送大学の地元の学習センターで行われる公開授業には、以前に何度か参加させてもらっていました。子どもの進学のタイミングで、自分も学生するのも悪くないと考えてのことでしたが、あと一歩が踏み出せませんでした。残酷に時間は過ぎ、すでに以前のように大学を卒業すること自体には魅力を感じなくなっていたので、2024年4月に科目履修生になりました。
1学期の6ヶ月間には、興味の湧いた教科を5科目選び受講しました。科目履修生としての入学は、あっけないほど簡単なもので、高校卒業資格さえ求められません。手続きもインターネットでできて、通知書が届いて授業料を振り込めば教科書等が送られてきました。その後は授業を様々な形態で視聴して学習を進め、通信指導と呼ばれる中間テストのようなものを経て単位認定試験に合格すれば単位が貰えます。
久々の勉強自体は新鮮に感じましたが、試験となると勉強不足のくせにムキになってなんとかしようとする、大昔の学生だった頃の自分がやっぱりでてきたのには苦笑しました。そのかいもあって、無事10単位を手にしました。
このまま気ままに勉強を続けるか、卒業を目指して入学するか迷いましたが、入学を選びました。ただしいくら放送大学とはいえ、卒業するまでにはそれなりの費用と時間がかかります。いちばんの理由は経費削減のため、専門学校時代の単位を認定してもらう編入学にしました。こちらは時間がかかるようで、12月現在まだ選考中で、大学卒業資格を得るための条件がわからないまま、勉強を続けています。
今年も受験シーズンが近づいてきました。思うように勉強が進まなかったり、経済的な理由で大学進学を諦めようとしているならご一考ください。もちろん、生涯学習の一環にとおもう方はご一緒しましょう。
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